「寝起きに腰が痛くなるのはどうして?」「寝起きに腰が痛くならない為にはどうすれば良いの?」このような悩みを抱えている人は多いのではないのでしょうか。
この記事では、寝起きに腰痛が起こる原因を解説し、対処法や予防方法まで解説します。
寝起きの腰痛に悩んでいる方は、是非最後までご覧ください。
寝起きに腰痛が起こる原因4つ
寝起きに腰痛が起こる原因は、主に睡眠時の冷えと睡眠時の姿勢の2つがあげられます。
また睡眠時の姿勢に付随して、寝具が合っていないことや寝返りが打てていないことも大きな原因となります。
この項目では、それぞれに対して詳しく解説していきます。
【1】睡眠時の冷え
睡眠中は体温調節のリズムにより身体が冷えやすくなり、これが腰痛の大きな原因となります。日中は体温が上昇しますが、夜になると手足の血管が拡張し、熱を放出するために体温が下がります。身体が冷えると血管が収縮し、血流が内臓に集まり、筋肉への血液供給が低下します。これにより筋肉に酸素が運ばれにくくなり、乳酸が蓄積しやすくなります。筋肉は酸素が少なくなると固くなる性質があり、睡眠中に筋肉が固くなりやすくなります。この状態で朝起きて急に腰を動かそうとすると、筋肉がすぐに伸びず痛みが出てしまいます。
【2】寝返りが打てていない
寝返りが打てていないことも腰痛の原因となります。同じ状態で身体が固定されたまま睡眠を続けることが腰痛に繋がるのです。寝方を切り替えながら寝ることができれば、腰への負担を減らすことができます。
この寝方を切り替えるために、人間に本来備わっている機能が寝返りです。
寝返りがうまくできないと睡眠時の腰痛につながりやすくなってしまいます。
【3】睡眠時の姿勢が悪い
さらに、睡眠時の姿勢も、寝起きの腰痛につながる大きな原因の一つです。寝返りが打てていないことにプラスして、長時間悪い姿勢で寝ていることにより、腰痛に繋がるのです。
寝ているときに限らず、日中座りっぱなしや立ちっぱなしだと、身体の一部が痛くなった経験がある方は多いのではないのでしょうか。
寝ているときも同様で、横になる姿勢が腰への負担になります。睡眠時の姿勢が悪いまま、同じ姿勢が長時間続くことで血行不良により筋肉が凝るため、腰痛を引き起こしてしまいます。
【4】寝具が合っていない
朝起きた時に腰が痛いと感じる原因には、マットレスの固さが体に合っていない可能性も考えられます。
マットレスが柔らかすぎると身体が沈みやすくなり寝返りが打ちにくくなる他、お尻が沈みやすく、身体がV字になることで腰が緊張し、神経が圧迫されて痛みに繋がることがあります。
反対に固いマットレスだと、肩甲骨やお尻といった部位に負荷がかかりやすくなります。これにより腰が浮きやすくなり、アーチ状になることで腰痛を引き起こすことがあります。
腰痛につながる寝方
ここでは、腰痛につながる寝方についてご紹介します。
うつ伏せ
うつ伏せ寝だと、どうしても腰が反ってしまい腰への負担が大きくなります。また胸を圧迫することで呼吸症状を悪化させたり、首を左右どちらかに向けなけれないけないことで首の頸椎を痛めることもあります。
仰向け
仰向けは本来であれば腰に負担がかかりにくい寝方です。
しかし、反り腰の人が仰向けをすると腰と布団の間に隙間が生じ、腰に支えのない状態となって腰痛が出てきます。
また、猫背の人は仰向け寝をすると背骨に負担が掛かりやすいです。
横向き
横向きの寝方だと、背骨が正常な位置を保ちにくく、腰に負担がかかります。
また、前後に倒れないようバランスを取ろうとするので、筋肉が緊張しやすく固まりやすくなります。
寝起きに腰痛が起きた時の対処法
起床時の腰痛は原因を取り除くことが得策ですが、一時的に痛みを和らげる方法についても知りたい方も多いのではないのでしょうか。ここでは、朝起きて腰が痛く起き上がれない時の対処法について紹介します。
アイシングをする
起床時に起き上がれない程ひどい痛みに襲われたときは、患部を冷やすことが効果的です。しっかりと患部を冷やすためにも、アイシングパックや保冷剤、氷を使ってアイシングすることをおすすめします。
腰痛には大きく分けて、慢性的な腰痛と急性的な腰痛の2種類があります。
慢性的な腰痛は、冷やすよりも温める方が効果的な場合が多いですが、急性的な腰痛の場合は冷やすことが効果的です。睡眠時の姿勢などによって起こる腰痛は、急性的な場合が多いので、しっかりとアイシングをして患部を冷やしましょう。
ストレッチを行う
寝起きの腰痛を和らげる方法として、ストレッチも効果的です。
睡眠時に凝り固まった筋肉を、すぐに動かそうとすることで腰痛に繋がってしまいます。
腰痛に効果的なストレッチは、別記事でも解説していますので是非ご覧ください。
コルセットを付ける
アイシングやストレッチをしても腰の痛みが引かない場合は、一時的に固定力の強いコルセットやサポーターを巻くことをおすすめします。
コルセットやサポーターを巻くことで、正しい姿勢の補助ができます。腰の動きを制限することで、痛みを和らげる効果が期待できます。
寝起きに腰痛が起こらないようにするための予防法
ここまでは、寝起きに腰痛が起きた際の緊急の対処方法についてご紹介しました。
ここからは、起床時に腰痛が起こる根本的な予防法についてご紹介します。
寝具を選び直す
どうしても寝起きの腰痛が良くならないという方は、寝具の見直しを行いましょう。
前項でも述べた通り、寝返りが十分にとれずに同じ姿勢を長く続けてしまうことが腰痛に繋がります。。
これを予防する為にも、寝具の見直しは必須です。
具体的には、マットレスの見直しと枕の見直しを行いましょう。
マットレスを選ぶポイント
使用しているマットレスが柔らかいのであれば、高反発のマットレスに変えてみましょう。柔らかいマットレスに変えることで腰の沈みすぎを防ぎ、腰痛を予防できるようになります。
硬いマットレスを使用している場合は、高反発で凹凸構造になっているマットレスを選んでみましょう。柔らかすぎるマットレスを選んでしまうと、腰痛が悪化してしまう場合があるので注意が必要です。
枕を選ぶポイント
枕の高さにも注意が必要です。頭の位置が高すぎても低すぎても、寝返りの妨げとなります。さらに、体圧分散がうまくいかず腰痛の原因になります。理想的な枕の高さは、寝た時に額、鼻、顎、胸の中心部の4点が1直線で、床と平行になる高さです。
夕食の時間に注意する
夕食の時間が遅くなると、食べてからすぐ睡眠に入ることになります。
その場合、睡眠中に消化が行われることから、胃腸への負担が増えてしまいます。これにより、内臓の動きにつれて腰の筋肉に負担がかかり、寝起きに腰痛が起こりやすくなります。
理想は寝る3時間前に食事を終わらせることですが、仕事や家事でどうしても夕食が遅くなってしまうという方は、夕方6時ごろに軽い食事を摂り、就寝前の食事は胃腸に負担がかかりにくい、油分が少なめの食事を少量摂るようにしましょう。
それでもよくならない方へ
ここまで紹介してきた対処法や予防法を試してみても、腰痛が良くならないという方は、身体のプロに相談することをおすすめします。
当院では、お客様の腰痛の根本的な原因について解析し、患者様の身体がどのような状況でどのような施術をしていくかを詳しく説明します。
患者様それぞれの症状に合わせて、根本的な改善を目指し治療をいたします。寝起きの腰痛は、セルフケアも必要となるので、ご自宅でできるストレッチや筋力トレーニングについても指導いたします。
どうしても腰痛を治したいという方は、是非くろだ整骨院へお越し下さい。
まとめ
この記事では、寝起きに腰痛が起こる原因と、予防方法、腰痛時の応急処置について解説しました。
腰痛といっても、予想される原因は様々です。今回解説した対処法・予防法を試してみても寝起きの腰痛が良くならない場合は、別の原因がある可能性が高いです。悪化させないためにも、是非身体の専門家にご相談ください。
ろだ接骨院では腰痛をはじめ、交通事故治療など様々な症状に対応しています。体のことでお悩みなら一度、くろだ接骨院にお越しください。
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