肩こりの原因と解消法を解説!症状・病気の治療法

肩こり

「肩が痛い」「腕が上がらない」と日々悩む方は多いのではないでしょうか。
肩こりが治らないまま、仕事や家事をするのは、つらいですよね。
肩こりの原因や対処法を知って、解消しましょう。

肩こりが起こる原因は?

筋肉の緊張が続いている

筋肉は緊張が続くと疲労物質がたまり硬くなります。それが血管を圧迫し、血液の循環を悪くして、こりや傷みの原因になると考えられています。肩は重い頭や腕を支えており、立っているだけで肩の周りの筋肉が緊張し続けているため、こりや痛みが生じやすいといえるでしょう。

加齢による腱や骨の衰え

関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して、肩関節の周囲の組織に炎症が起きることが原因と考えられています。さらに、肩峰下滑液包や関節包が癒着して動きが悪くなると、こりや痛みにつながる恐れがあります。

眼精疲労

眼精疲労は、主としてデスクワークや読書、メガネやコンタクトの不具合で目に負担がかかることなどによって起こります。特にパソコンやスマートフォンを長時間見ていると、多くの方が首を前に出す形で姿勢が崩れ、筋肉の緊張が続いてしまい、こりや痛みが生じやすくなります。

肩こりの主な症状は?

急性的な肩こり

朝起きたら首・肩が痛い

朝起きたら首と肩に痛みがある、首がスムーズに動かせないなどの症状は寝違えなどが挙げられます。寝違えの主な原因は、睡眠時の「姿勢」です。睡眠中に不自然な姿勢が続くことで、首の周りの筋肉が無理に引き伸ばされたり、椎間関節に圧力がかかって、急性の炎症が起きることで背中や首が張ったり、痛みが生じます。

腕をあげると肩が痛む

肩の関節の痛みによって腕が上がらなくなったり、背中側に腕を回せなくなったりする症状は四十肩・五十肩などが挙げられます。肩関節の周囲の筋肉や靭帯などの軟部組織と呼ばれる部分に炎症などが起こり痛みを生じます。

慢性的な肩こり

マッサージやストレッチをすると緩和する痛み

肩を揉んだりして一時的に痛みが緩和するような症状は、筋肉疲労による血行不良が原因と考えられます。首から肩周りが張ったように感じ、痛みや重さがあるといった、長年症状が続く慢性的な肩こりが多くなっています。肩こりがあると疲労が感じられますし、ひどい場合には頭痛や吐き気、手足の冷えなどを伴うこともあります。

部位を動かすと痛みが出てくる

動かすことで痛みが生じる症状は、末梢神経が圧迫されることによって、神経への酸素や栄養の供給が上手くいかなくなり、神経の働きが低下したことが原因と考えられます。近年ではデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けたり、スマートフォンを見るときに首が前に出るような姿勢をとったりすることが多くなり、首・肩の痛みや頭痛を訴える人が増えています。

四十肩・五十肩とは

四十肩・五十肩とは、肩関節の周りに炎症が起こり、腕を上げると痛みが出たり、スムーズに動かなくなる症状のことです。四十肩・五十肩はいずれも「肩関節周囲炎」という疾患名でくくられます。40代で発症すれば四十肩、50代で発症すれば五十肩と呼ばれ、それぞれ症状などの違いはありません。

四十肩・五十肩の原因

四十肩・五十肩は、肩の周囲に炎症が起こっていたり、肩の関節包に炎症が起こったり癒着していたりすることなどが原因として考えられます。具体的には腱板というインナーマッスルのスジに炎症が起こっている腱板炎、、力こぶの筋肉である上腕二頭筋の一部のスジに炎症が起こっている上腕二頭筋長頭腱炎、腱板疎部という肩の前方の膜や靭帯からなる部分に炎症が起こる腱板疎部炎などが発症のきっかけといえるでしょう。

四十肩・五十肩の主な症状

症状は人によってさまざまです。いつもの簡単な動作が困難になり、日常生活に不便を感じる方もいらっしゃるでしょう。四十肩・五十肩の主な症状は以下となります。

  • 腕を上げると痛みが出る
  • スムーズに肩を動かしにくい
  • 腕を背中に回すような動作をすると痛みが出る
  • 特に肩の前に痛みが出ることが多い

また、四十肩、五十肩は、痛みの強い「急性期」と、痛みは落ち着いているが思うように肩が動かせない「慢性期」、痛みが改善する「回復期」に分けられ、ほとんどの場合、経過と共に痛みは改善していきます

四十肩・五十肩の治療法

医療機関では内外服薬の処方や痛みが強い場合に関節内注射など薬物治療が一般的です。比較的ご自宅でも取り組める治療法は以下となります。

運動療法

ストレッチは肩関節の緊張をほぐし、痛みの緩和と、関節の可動域を広げる事を目的とします。ただし、痛みを伴う場合は炎症が起き、かえって症状が悪化してしまいます。そのため痛みの強い急性期、慢性期、回復期によって動きの強度を変えてみると良いでしょう。

サポーター(固定具)を使う

サポーターというのはがっちり固定するわけではなく、関節をやんわり固定するような役割があります。肩に強い炎症があって、強い痛みがある場合にはサポーターを使うと安静の助けになります。

血行改善

患部の血行を良くすることで、治癒を促し痛みの緩和が期待できます。ご自宅では入浴や蒸しタオル温湿布などで温めて血行を改善する方法があります。ただ、温湿布は人によって皮膚かぶれを起こすことがあるため注意が必要です。

肩の痛みから考えられる病気とは

変形性肩関節症

変形性肩関節症の主な症状

変形性肩関節症の症状は、肩関節の痛みや運動障害、関節の脹れです。肩関節の疼痛は、いわゆる頸部から肩にかけての痛みというよりも、腋窩から肩関節の外側に痛みを訴える例が多いようです。人によって症状はさまざまですが、以下のような症状がある方は変形性肩関節症の可能性があります。

  • 肩を動かすとごりごり音がする。
  • 肩を動かすと強く痛む。動かさなければそれ程痛くない。
  • 腕がスムーズに挙げられない。横に肩が挙がらない。

変形性肩関節症の治療法

薬物療法として非ステロイド系抗炎症剤などが処方されます。また、除痛効果を有する湿布剤が使用されます。激痛や夜間痛を訴える症例では、ヒアルロン酸ナトリウムやステロイドの関節内注射を行うこともあります。これらの保存療法を行っても、痛みが強かったり、日常生活に支障を来す場合には、手術も検討されます。

インピンジメント症候群

変形性肩関節症の主な症状

インピンジメント症候群は、肩のこすれや挟まりこみなどが原因で、うまく動かせなくなる、夜間痛があるといった症状がでます。インピンジメント症候群と深く関わっているのがスポーツです。野球、テニス、ゴルフなどをやる方が発症しやすいスポーツ障害の一つです。

インピンジメント症候群の治療法

インピンジメント症候群で痛みを発症した場合は、肩の安静が重要です。痛みが伴う動きは、症状の悪化につながります。肩を安静にさせて、薬物療法やリハビリを行うことでより効果的に治療を行うことができます。

腱板断裂

腱板断裂の主な症状

腱板断裂は腱板が切れて切れ端が屋根に引っかかることで痛みが生じる場合があり、肩をあげるときに痛みが出たり、ゴリゴリ音が出たりします。夜間痛で睡眠をうまく取れない方もいます。また断裂が大きくなると関節の受け皿に腕の骨を引き付ける力が弱くなり、自力では腕を上げられなくなったり、力が入りにくくなったりします。

腱板断裂の治療法

一般的に、まずは肩を安静にして保存療法で処置し、注射療法と運動療法を行います。注射療法と運動療法で痛みや運動機能が改善しない場合は手術を行うことがあります。断裂部が治癒することはありませんが、70%は保存療法で軽快します。

整骨院・整体院で肩こり改善の施術内容は?

骨盤矯正

骨盤矯正は、肩こりや頭痛などの改善に効果的です。施術で正しい姿勢に矯正されることで関節への負担が減ります。すると肩回りの筋肉もほぐされるため、血行不良が緩和され、肩こりや頭痛が和らぐでしょう。骨盤矯正では保険は使えませんが、健康保険の範囲内でできることに比べると自費診療は自由度が高く、幅広い施術が可能です。また、施術時間や期間も決められていないので、自分のスケジュールに合わせて柔軟に通院できます。

自宅で簡単!肩こりケア

くろだ整骨院の説明です。

整骨院・整体院では、一般的に自宅でのセルフケアや、肩こりにならないような身体の使い方の指導と運動指導も行っています。肩こりは原因や症状が人によってさまざまなため、その人に適したアプローチが可能です。

まとめ

肩こりには本記事で述べたようにさまざまな原因、症状があります。原因や症状によって、処置の方法が変わる場合があるので、痛みが強い場合は早めの診療・処置をおすすめします。
日々の生活の中で、洗濯物が干しづらかったり、洋服を着替えるのも一苦労と感じたり、肩こりに悩む方は多いと思います。現代人にとって、非常に身近な身体症状ではありますが、肩こりを繰り返さないために普段から姿勢を意識して、できれば生活習慣の改善や習慣的なストレッチ運動で予防できるようにしましょう。

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